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ハンガリーの片田舎、エゲルという小さな街へ数日間滞在した。
1993年。まだ自分も若かった頃だ。

ブダペストの知人に数人の地元に住む友人を紹介され、
そのなかにティミという女性がいた。
彼女は20代の学生だったと思う。

言葉の通じない自分に、片言の英語で熱心に街のいろんな場所を
案内してくれた。
街にある名所やミナレット、周辺の葡萄畑や湖。夜は友人達とクラブへ行き、
ダンスのうまかった彼女は私の手をとり一緒に踊ってもくれた。
フロアにはACE OF BASE のTHE SIGNが響いていた。
言葉の不便さはあったけれど、お互いに何とか気持ちを伝えようと
懸命だった気がする。


数日が過ぎた旅立ちの日。
ティミは自身の住むアパートメントに私を案内してくれた。
部屋へ入ると彼女は引き出しから1枚の写真を取り出した。
それは制服を着た彼女がひとり写っているモノクローム写真だった。
その写真を裏がえし、自分宛のメッセージを記してくれた。


思ってもみなかった行動だった。
自分は少し照れながらその様子にカメラを向けた。
今思い返すと、その時本当は照れるどころか感動して熱くなっていた気がする。
ファインダーが揺れていた。


あれから長い年月が過ぎた。


ティミは今どうしているだろうか。
いつか日本へ行ってみたい、そう言っていた。


瞼の奥にティミの笑顔が映る。



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ご訪問ありがとうございます

moonさん、コメントありがとうございます。
写真を中心に書いていますが、好きな音楽についても
時折紹介させていただいています。
リンクしていただいても構いません。
ドビュツシーも素敵ですね。



> sulpiceさん、ご訪問ありがとうございます。魂の履歴のような素晴らしいブログ!! 楽しく感慨深く見させていただきました。ギターの音色との出会い、コルトレーンさんのこと、わたしは音楽家ですのでよく理解できました。。。映像も言葉も心惹かれます。時々
> 訪問させていただきます。よろしくお願いいたします。よろしかったらリンクさせていただいてもよいですか?
> 一度送信しましたが届いていないようでした。もしダブっておりましたら削除してください。

2016/04/17(Sun) |URL|sulpice [edit]
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