back to TOP

admin |  RSS
▲⭐️img410

ルーブル美術館内の床面に1枚の丸い円板が埋められている。ARAGOと記されたそのプレートに気づく人はほとんどいない。

同じプレートがサンジェルマン大通りの歩道にもある。
こちらもまたその存在に気をとめる人は誰ひとりとしていない。確かにこの直径12cmしかない円板が何を語っているのか、パリに住んでいる人でも興味をもつ人は少ないかもしれない。

現在ではグリニッジ標準時が常識となっているが、その昔パリの街を南北に貫く「パリの子午線」が制定されていた。

この子午線がはっきりと見てとれるのは、サン・シュルピス教会の床面だ。
石の床に祭壇の向きとは関係なく子午線のラインが標されている。
この事実は小説「ダヴィンチコード」でも紹介されているので記憶にある人も多いだろう。

1994年、オランダの芸術家がパリ子午線の軌跡として135枚の円板を子午線上に埋め込んだ。そしてそのプレートには子午線の制定に尽力したARAGOというひとりの人物の名前と南北をしめすNとSが印された。
このプレートはパリ天文台を基点として、私有地、公共の建物や道路などに埋め込まれたが既に相当数が工事や盗難により消失しているという。

かつてあった見えない子午線上にある目視可能な標識。
これもまたパリの歴史のひとこまと云える。

パリを歩く際には見えない子午線の上を旅してみるのもおすすめだ。



COMMENT FORM
URL:
comment:
password:
Template by :FRAZ