【No.203】ザッキンの庭で | 2019/04/04 (Thu) |

モンパルナスにある彫刻家が残したアトリエ
それは39年の間 作家夫妻の住まいでもあった
いまは美術館として公開されている
オシップ・ザッキン
1967年 77歳でその幕を閉じた
ロシア出身の彫刻家だ
彼がパリで結婚したのは30歳のとき
近くに住むアルジェリア出身の女性画家との
出会いだった
その際 ふたりの証人になったのは
共にエコール・ド・パリの道を歩み
親交の深かった画家 藤田嗣治である
春 彼の庭には
友を懐しむかのように
桜が咲く
作品が手を掲げる先
仄かな色づきが哀愁を誘って
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