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パリの街を歩くと無数のアパルトマンに出会う。
それはどの建物も一見同じような表情だが、
一つひとつの雰囲気はどれもわずかに違っている。

建物は1900年前後に建てられたものが多く、
既に100年以上経過しているが、地震などの被害もないことから
そのままの風情が保たれている。



そんな数あるアパルトマンの一群で、外観が際立って美しいと思うのが、
パリ6区ヴァヴァン通り25番地にあるアンリ・ソヴァージュ設計の
アパルトマンだ。


白いタイルが全体を覆い、ブルーのタイルがアクセントになっている。
各階のテラスが階段状に配置されているのも美しさの一因だろう。

現代の建物としてみても、これほどデザイン的にモダンで美しいものは
数少ない。この建物が1913年に存在していたことが俄かに信じがたい。



晴れた冬の日、私はアパルトマン前の広場からこの建物をじっと見つめていた。
そして一世紀前に開花していたソヴァージュの才能に見惚れるしかなかった。



この建物が竣工した際、ソヴァージュはあのテラスから
どんな風景を観ていただろうか。

遥か雲の向こう側に100年後のパリが見えていたのかもしれない。





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