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R0016095🌟


普段は食事についてこれといってこだわりはない。

嫌いな食材も特にない。
まあそれはそれで良いことだが
「何か食べたいものある?」と聞かれると、
「なんでもいいよ。」と相手に面白くない受け応えをしてしまう。
食事を楽しもうという時に、これはない。
いつも失言を繰り返してばかりいる。


ひとりの時間。
朝食をとった後しばらく何も口にせず夕刻をむかえる。
風の心地よい季節、シャツ一枚で身軽に外出する。

こんな時には食べたいものがひとつだけ浮かぶ。
ステーキだ。香ばしく焼けたミディアムレアのステーキだ。

まずはグラスワインで口を軽く潤し、よく切れるナイフで肉を少し大きめにカットする。
切り口はブラウンからワインレッド、そしてコーラルピンクへと変化している。
フォークに肉の重みを感じながら、ゆっくりと口に運ぶ。

その瞬間は何の言葉を発するでもなく、じんわりとただ時間をおくる。
本当に美味しいものに出会ったときは、言葉などいらない。
ただ噛みしめるだけだ・・・。

200gの食材が運ぶ幸せ行きのチケット。



休日の夕暮れ。
そんなことを考えながら、ふと財布を見直す。
カレーうどんでも十分幸せになれそうだ。





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