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ひとつの風景が100年そのままで残されることは少ない。
建物や壁など部分として残ることはあっても、
それを取り囲む「風景」として捉えた際には変化が余儀なくされる。

自分が撮影した場所も、わずか10年足らずのあいだにいくつかその背景を
変えてしまった。時の流れは誰にも止めることは出来ない。
無力な傍観者には、その風景を記録として残すしか手だてはないのだろうか。


Rue Gustave Geffroy
その場所は織物で有名なゴブランの建物裏手にある 。
パリにある私の好きな「通り」のひとつだ。

通りは緩やかにカーブしていて、静かで人影も少ない。
曲がり角の向こうには白い女王と呼ばれたお姫さまの城跡がある。

晴れた日の午後、この通りの手前に三脚を立て撮影前に深呼吸をする。
木の葉を揺らす風。そのひとときが、自分には至福のときだ。
この場所に出会えて良かった、こうしてまた会えて良かった。
その気持ちは不思議なくらいピュアで内側から身体全てを包みこむ。


撮影当時は右手壁の向こう側が緑で覆われていて安らいだ雰囲気を演出してくれていたが、最近のストリートビューで見ると、その緑の敷地にモダンな新しい建物が建ってしまった。
こうした注目されにくい場所が姿形を変えてしまうのは、残念で仕方がない。


私たちには見ることができない100年後の風景を想う。
残されるもの、消え去るもの、形を変えるもの。
その時々の風景に寄りそって私たちの生活がある。


今を生きる自分たちに必要なのは、今を見つめることなのかもしれない。




※No.100ということで100年後の風景について考えてみました。
このブログも、私自身も、読んでいただいている皆さんもいない100年後。
それぞれが生きた証を何か残せたらいいなと思います。





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コメントありがとうございました。

nachopapaさま

コメントありがとうございました。
確かに日本の都市は、その風景の変わり様が早い気がします。
どちらが良いとは言えませんが、心に残る風景が長く
変わらず存在してくれればいいなあと思います。

ブログ100回のメッセージもいただきありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。





100年後・・・
☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★
100年…本当に変わってしまった街があるのでしょうね。
なんでも横浜駅は1915年に開業してから一度も途切れることなく工事が続いているそうです。

頻繁に利用する渋谷駅前も終わる事のない工事が続いています。
もしかしたら都市の景観というモノは“完成する”と言うことのほうが稀なのかも知れません。

そういう意味では…至る所に“取り敢えず完成した”と思われる街並みにがあるParisという街は…都市景観としては希有な都市なのかも…と思ったりしました。

2017/05/02(Tue) |URL|sulpice [edit]
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