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FET ILYA


Bonjour Monsieur


あなたがいた頃のパリとは
随分と街も変わりました。
たぶん今のパリを見たら、
そのきれいに様変わりした風景に
驚かれると思います。


あなたが作品に描かれた広告ポスターが集まった壁面も、
今では殆どその姿を見なくなりました。
パリらしさが少なくなるというのはとても残念です。


先日、小雨のマレ地区を歩いていた際に
懐かしいポスターの壁面を見つけました。

ふとあなたのことが思い浮かび、
写真を撮りました。

ポスターもあなたが描いた頃とは変わっていることでしょう。
ただどんな時代であっても広告は時代の鏡のような、
そんな気がします。

あなたの描いた広告の文字が、絵柄が、見て描いた時代の温度が
絵を通して今も語りかけてくれます。
移り変わるもの、消え去るもの、それら全ては
ひとの姿やこころと同じなのだということかもしれません。


作家人生の大半をパリで過ごしたあなたが、
たとえ短くともその燃える魂をパリに捧げたことを、
100年後に生きている私は誇らしく想っています。




※ 佐伯祐三、画家。
1928年、30歳にしてパリでこの世を去る。





 【No.239】Smile  2020/01/14 (Tue)
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毛糸で編んだマフラーを首に巻き
普段は見ない本屋のコーナーで時間をつぶす

新しい年の休日は
習慣にも僅かな変化をもたらしてくれる


午後3時 花屋前での待ち合わせ

イヤホンからナット・キング・コールの
「Smile」が流れる

今の自分は疲れた顔をしていないだろうか
花に向かって微笑んでみた





 【No.238】冬の華  2020/01/05 (Sun)
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年の若かった頃は
「花の写真」というものに抵抗があった。
大御所と呼ばれる写真家がクローズアップの
花の写真を発表するのを見る度に、
またかと思っていた。

自分が若いとは言えない年代になると
その理由がわかる気もしてきた。

花には刺激がない。
若い頃は花よりもっと刺激的なものに
目が行くのは当然のことだろう。
じっと花を凝視することなど
その頃には考えも及ばなかった。


花の写真で一番印象に残っているのは
R・メープルソープの作品だろうか。
花と光を描いた官能的ともいえる彼の作品は
長い時間、残像が頭から離れなかった。


冬のパリで出会ったシクラメン。

冬ならではの
そこに静かな「華」を感じた。




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