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いつか翼が折れたら

草むらで蘇る夢をみよう


誰も助けてはくれない

空にも 陸にも

味方などいないから


それでも風を受けながら

今日も飛び続ける


それが自分だから

それが生きることだから




 【No.228】落葉  2019/09/19 (Thu)
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遠くへ行ってみたいと誰かが言った

ほかの誰かが遠くは嫌だと言った

うつむきながら黙っているものもいた


ふいに強い風がふいて

皆んな方々へ飛ばされた


それぞれの願いは叶ったのか

誰も知るものはいない


思えばそれが秋の知らせだった





 【No.227】小径  2019/09/13 (Fri)
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あなたは忘れてしまったかも知れないけれど

まだそれぞれの生き方を探していた頃

この小径をふたりで歩いたことがありましたね


友人のお見舞いに行った帰り道

あなたは自分の将来について夢中で話していました

今にして思うとあの頃の自分はボンヤリしていて

あなたの話をうわの空で聞いていた気がします

それでも肩ごしに漂うあなたの甘い髪の香りは

ずっと忘れずにいました



時のうつろいと運命は気まぐれですね

数十年後の自分はそれなりに年をとり

あなたは逞しい母となりました



昔観た映画のように

もう一度あの頃のあなたに会いたい気がしました



もどれない夏がまたひとつ去っていきます





 【No.226】白い一日  2019/09/04 (Wed)
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日曜の朝

目が覚めてまもなく
もう一度まぶたを閉じる

今日これからの予定を思い浮かべてみる

何もすることがない白い一日

そんなはずはないと自答する

こころに浮かんだモビールは
しっかりと空間の中に存在している

そしてその形は
一日のあるべき姿を示していた



起き上がって部屋の窓を開ける

こころのモビールに秋の風が触れた



mobile / Alexander Calder




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