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私は勤勉ではなかった。
それは今でもあまり変わってはいない。

図書館に通うひとたちや、図書館名のラベルが付いた本を読んでいるひとを見かけると、心の何処かにコンプレックスを感じていた。

今にして思うと街の本屋にばかり通う自分にとって図書館に並ぶ蔵書の一群は、
その秀でた雰囲気が自分から距離を感じさせる場所だった気がする。

小さい頃の自分は好きな本があると、買って手元に残したいという気持ちが強かった。そんな気持ちから「本を借りる」という行為に抵抗があったのかもしれない。



図書館で本棚の片隅に佇むひとりの少年。

ファインダーを通して不思議な回想が自分をつつみこむ。
もう一度あの頃にもどれたら、今は別の自分になれたのかもしれない。


カメラから目をはなすと、そこにはもう少年の姿はなかった。

彼は自分が憧れたもうひとりの自分だったのかもしれない。






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長編小説で、結末がはっきりと明示されていない作品がある。

物語が全て起承転結で終わるとは限らないが、
それは人の一生も同じような気がする。


まだ次のページがあると信じて生きる。
だがおおむね道半ばにして一生は途絶える。

それが自然の摂理かもしれない。



今日そして明日の時間を普通に生きる。
普通のことが普通に終わる。

本当は普通のことなんか何もないと思いつつも
日々をおくる。


それぞれがたどる物語がそこにある。





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