back to TOP

admin |  RSS
R0010743_2.jpg

公園のベンチ。
気の合う人との語らい。


パリ15区にあるこの公園は、大きな広さではないが近隣に住む人たちの
安らぎが伝わる素敵な空間だ。アール・デコの小さな門も洒落ている。


短い人生で長い時間をこんな公園でくつろぎたい。


そこで暮らし、住まいの近くにある公園というのが条件かもしれない。
もちろん異性の話し相手が隣りにいてくれれば、言うことはない。





R0015583w_2.jpg

パリの下町「メニルモンタン」。

ロベール・ドアノーの写真にはこの地区で撮られた微笑ましい写真が沢山ある。

時代が移り街の風景も様変わりしているが、いまでも決して裕福でない人達が
住んでいる様子は変わっていない。

ただこの街にはシャンソンにも歌われている心意気とユーモアがある。


街角で見かけたレストラン・ル・メニルモンタンのメニュー。
車にも何か食べさせてくれるのか。




img949w_2.jpg

Deardorff

この8×10大判カメラは木製で比較的軽いと思われているが、それでもフイルムホルダーやレンズ、大きな三脚を一緒に持つと、相当な重さになる。

私は無理を承知でこの一式を抱えてパリまで行っている。

移動手段は地下鉄と徒歩。雨が降ると何処かの軒先で雨宿りするしかない。
両手がふさがっていて傘を同時に持てないからだ。

早朝このカメラを引きずって歩いていると「Musician?」と声をかけられる。
大きなバッグには楽器でも入っていると思うのか。

撮影場所でカメラをセットすると、それだけで目立ってしまう。
それもあって早朝の人気のない時間を選んでいるのだけれど、通勤途中の地元の人が親指サインで「いいね」と通りかかると、照れずにはいられない。

パリでは表現することや創作することに寛容な雰囲気がある。



昨年の暮れ、一通の喪中葉書が届いた。それはU氏が他界した知らせだった。

U氏の店で私はディアドルフを買い、その後幾度もカメラについて、レンズについてU氏の丁寧なアドバイスを受けた。
私が旅に出る前など、ディアドルフについて長い時間語り合ったことが懐かしい。


これからはU氏のアドバイスは得られないが、U氏の言葉が詰まったディアドルフを抱いて、また旅に出る。







img317_2.jpg

ケーブルカーで数分、小高い丘を登るとかつての宮殿「ブダ王宮」だ。


この高台からブダペストの代名詞、ドナウにかかる「鎖橋」とその対岸に広がるペスト地区の美しい景色が見おろせる。


戦争の悲劇で破壊されたこともあるというこの橋だが、
今はライトアップされた姿が見る者を癒してくれている。


ブダペストに住む知人からハンガリーについて教えられた言葉を思い出す。

「ワインに例えるならハンガリーはひと時赤に染まった。
 ただ心は完全な赤にはならなかった。ロゼくらいには
 なったかも知れないが。」


今日も鎖橋は静かに輝いているだろうか。




Template by :FRAZ