back to TOP

admin |  RSS
▲img031 2

パリには歴史的に古い建物がいくつか存在しているが、中世の昔を見られるのは12世紀から13世紀のシテ島を代表するノートルダム大聖堂と更に古くは542年に建造された左岸のサンジェルマン・デ・プレ教会だろう。

どちらも観光名所の代表格なので訪れる機会はあるかと思うが、中世の雰囲気に身近に触れるには国立中世美術館クリニュー館がおすすめだ。先日この美術館の有名なタピスリーが日本で展示されたので見られた人も多いと思う。

この美術館ではヨーロッパ各地から集められた5世紀から15世紀までの中世と呼ばれる時代の作品を一堂に見ることができる。
素朴で滑稽な表情、ある意味では人間そのものの本質を浮き彫りにした作品群は見ていて飽きない。

中世とはどんな時代だったのか。文明と呼ばれる身の回りのものがなかった時代。
それは炎のような強い心がぶつかり合い、また一方では傍らに寄り添って生きた時代なのかもしれない。

美術館にあるレリーフや小さな彫刻達は「小人」がそこにいるかのようにリアルで愛らしいものが沢山ある。

自分が二度目に訪れた際に、いくつか作品の展示場所が変わっていたのに気がついた。
夜中に小人達が自ら移動した様子を想像し、それも楽しかった。



▲⭐️P2093914

2月。擂り鉢状の京の街並に四方の山から冷たい空気が滑り込んでくる。

この時分の京都へは何度か来ているが、今年の京都はとりわけ寒さを感じた。
神社や寺の多い山あいでは一段と冷気が感じられる。


南禅寺へ来たのは随分と久しぶりだった。
威風堂々とした門構えに、はじめて見たときの驚きが甦る。
敷地内へ入り水路閣を目にした時だった。
何かが違って感じられた。
この煉瓦造りの構築物はもっと大きなものではなかったのか。
どうしてそんな風に感じられたのかはわからないが、前に見た時から数十年が経ち、長い時間の中で自分の中に固定されたイメージがテレビや本の知識を吸収することでスケール感に誤差が生じてしまったのかも知れない。

京都には訪れる度に違った感触が湧きあがる不思議さがある。


しばらくして街中へもどると、いつしか冷たい風が細雪に変わり舞いだした。
それはまるで宙を舞う白い虫のようで、京都らしい粋な一幕を観た気がした。




Template by :FRAZ