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 【No.217】鳥の眼  2019/06/23 (Sun)
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ドローンで撮られた空中からの映像は
私たちの視覚では捉えることのできない
素晴らしい画像を提供してくれる

「鳥の眼」は人としての憧れである

もし自分が空を飛べて
自らの眼でいろんな対象を見る事ができたら
それはどんなに感動的なことだろう


1783年 空気より軽い気体を大きな風船に詰め込んだ
「熱気球」で初めて有人飛行に成功した
フランスのモンゴルフィエ兄弟


彼らはその時「鳥の眼」を得たと確信したに違いない


230年以上経過した今
私たちは進化した飛ぶカメラを使い
更なる「鳥の眼」に近づけたのだろうか

残念ながらそれは「レンズの眼」を通した映像で
私たちが自由に空を飛び 見た映像ではない


あと200年後にはそれも可能になるだろうか


未来の博物館には
「200年前 まだ私たちが自由に空中を移動できなかった頃
こんな玩具を使った映像を見るしかありませんでした」
そんなドローンの展示があるかもしれない




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暮れかかる街にシャボン玉が飛ぶ
虹色の光が目の前を通過する


Un deux trois

一つめは過ぎ去った想い出

二つめはまだ見ぬ夢

三つめは・・・
声を出さずこころに想い浮かべる


それはあっという間に
何処かへ消えていった





 【No.213】三姉妹  2019/05/27 (Mon)
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それはまだ王様がいた頃のお話

王妃には三姉妹の女官が仕えていました

長女の女官は責任感が強く歌が得意でした

次女の女官はもの静かで人見知りでした

三女の女官はとても勝気で負けず嫌いでした


ある寒い朝のこと

城を大勢の敵が取り囲みました

王妃は三姉妹の女官たちに共に逃げるよう伝えます

長女はすぐさま身仕度を整えました

次女も長女に従い僅かな荷物をまとめました

三女だけは城に残ると言い張り聞き入れませんでした

時が経ちやがて敵が城へ攻め入ると

長女の女官は王妃にこう伝えます

王妃さま ここでお別れです

もう時間がありません すぐさまお逃げください

私たちはここへ残ります

王妃は他の女官たちを連れて城外へと向かいました



それから三姉妹の女官たちがどうなったのか

行方を知るひとは誰もいませんでした


数年後


街の片隅に小さな料理店が開店します

そこには三姉妹の姿がありました

料理は次女 提供は三女 経営は長女の役割でした

あるとき長女はふたりに言いました

あのとき一緒に逃げていたら今頃どうなっていたかねえ

王妃共々皆が捕まって牢獄へ入れられたそうよ

次女が答えました

あのとき三人で調理場へ行って隠れたから生き延びたのよ

人に焼かれる前に自分たちからオーブンに入ったんだから

三女は自慢気に言いました




三姉妹のその後を伝えるものは何もありません

ただ店は残された家族により代々引き継がれ

店の奥には三姉妹の人形が飾られていました





 【No.212】終着駅  2019/05/23 (Thu)
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起点があればそこには必ず終点がある

途中どんな素晴らしい経験をしようと

遠ざかる景色をただじっと見ていようと

列車はいつしか終着駅へとたどり着く

朝に下車した学生

夕暮れに乗り込んだ老夫婦

長い旅では乗り合う人たちも入れかわる

そして終着駅では誰もが席をあとにする



ひとは幾度こうして旅に向かうのか

新たな出会いを求め

時の揺りかごに乗って



Gare Saint-Lazare / paris





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うつむくきみの

なきそうなきみの

うなずくきみの

ほほえむきみの

そらをみるきみの

すべてをこころに

うつしとれたら





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安らぎを得たいなら
この花に話しかけるといい

誠実な気持ちを受けとめる白い花は
こころに憩いを差しだしてくれる

「真珠」を意味するギリシア語の
Margarites(マルガリテス)が語源という
Marguerite(マーガレット)


もどれない月日を振り返るとき

白い宝石の囁きと共に





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1903年から続く自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」

毎年7月 その季節は訪れる

個人総合成績1位の選手に与えられる栄誉こそ

黄色のリーダージャージ「マイヨ・ジョーヌ」だ



パリ6区 季節を前に

ヴァヴァン通りに登場したマイヨ・ジョーヌは

母親に手を引かれ 遅れ気味だった






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悲しみに沈んだとき

こころを受けとめる空がある

歓喜に包まれたとき

想いを伝える空がある



バスティーユの空は

何処までも高く





 【No.207】sérénade  2019/04/26 (Fri)
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大聖堂は優しく微笑んでいた

「きみの瞳に映るものに永遠はない」

紅い実の向こう側で
そう暗示していたのだろうか


この世から消えることがないもの

それはこころに灯る信仰や
希望という願いだけなのかもしれない




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百貨店とは何か
それは小さな夢を集めて売る場所

気に入ったものに囲まれた生活を想像させ
人々を現実から夢の世界へと誘う

1852年 パリ セーブル通り24番地に
ヨーロッパで初の百貨店が誕生した
「ル・ボン・マルシェ」である


それまで沢山の店を渡り歩き
買い物をしていた人々にとって
この博覧会のような場所で買い物することは
こころを躍らされたに違いない

当初は大衆相手の販売が目的であったが
時代の流れは高級ブランド品をも
取りこんでいくようになる


167年が経過した今も
その店は敷地や外装こそ変われど
途絶えることなく私たちに夢を売り続けている

「感動と驚きに満ちた特別な場所でありたい 」

そう告知されているル・ボン・マルシェの願い


セーブル通り24番地
それは夢を買いに訪れるべき
価値ある場所かもしれない



※1984年、LVMHグループが百貨店を買収。
1989年、店名はAu Bon Marché から Le Bon Marché に改名されている。






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